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屋上緑化設計・施工のポイント

屋上緑化設計・施工のポイント

緑化を行ううえで初期の設計や施工技術が重要な要素となります。
以下に設計・施工における目安となるポイントを挙げますので、ご確認ください。
これらを参考のうえ、実績が豊富で対応力に優れている業者を選定することをおすすめします。

積載荷重について

特に屋上緑化において、積載荷重は重要なチェック項目です。
屋上には積載できる荷重制限があります。緑化対象となる建物の用途、緑化したい範囲などを積載荷重条件に照らし合わせ、設計を進めなければなりません。

建物の積載荷重条件

・全面的な緑化について: 60kg/㎡以内が基本
・部分的な緑化について: 180kg/㎡以内が基本

※積載荷重には緑化に関するその他関連資材(植物、レンガ、各種副資材)の重量も含みます。

主な積載荷重値について

1981年、新耐震法に改訂された3種類の積載荷重は、以下の関係にあります。

「床設計用の積載荷重」>「架構設計用の積載荷重」>「地震力算出用の積載荷重」

地震力計算値以下の重量であれば、屋上を全面緑化できます。建物を設計する際の積載荷重は、設計する部位・目的に応じて変えて設計しています。建物は安全でなければいけませんが、安全だけでなく、経済的なことも考慮して、細かい配慮がされています。すでに建っている建物の屋上緑化をする場合には、建物の設計段階で考慮した積載荷重を把握し、十分な検討を行ってから計画する必要があります。

室の種類 床の構造計算時 大梁、柱または
基礎の構造計算時
地震力計算時
①住居の居室など 180kgf/㎡ 130kgf/㎡ 60kgf/㎡
②百貨店・店舗売場 290kgf/㎡ 240kgf/㎡ 130kgf/㎡
③屋上広場・バルコニー ①の数値による。ただし学校と百貨店の用途に供するものは②による

防水について

屋上緑化において“防水”は重要なポイントです。建物の規模・構造はもちろん、屋上全体を緑化するのか、あるいはどの箇所を緑化するのか、また屋上の用途は何か…などを総合的にふまえ適した防水技術を選択する必要があります。
防水タイプは大別して、『シート防水』『塗膜防水』『アスファルト防水』『その他の防水』に分かれます。

シート防水

シート防水の特長は「工期が短い」点にあります。施工場所の広さによっては1日~数日で工事が完了するケースもあります。
シート防水には『塩ビシート防水』『ゴムシート防水』があり、特に塩ビシート防水は需要が高い工法で、鉄骨造や木造の建築物の屋上やベランダに多く採用されています。

<主な施工箇所>
鉄骨造、木造の建築物の屋上・ベランダ

塗膜防水 塗膜防水には『ウレタン防水』『FRP防水』などがあります。
FRP防水は液状材料を使用し硬化させる工法。工期が短く1~2日で完成する工法です。
ウレタン防水では防水層の厚みは2~3mm。歩けるように配慮します。施工性に優れており、改修時などによく採用されます。RC、SRC構造の建築物の屋上に向いています。
アスファルト防水 合成繊維不織布にアスファルトを含浸・コーティングしたシート状の「ルーフィング」を貼り重ねて形成する防水のことです。2層以上のルーフィングを積層することにより、水密性に優れた防水層が得られます。

排水について

適正な防水工法を選定して施工をしても見落としてはいけないのが「排水処理」です。
屋上緑化では植物を植えるので維持管理のために灌水をしますが、それらの水の流れには注意が必要です。
ルーフドレインの排水口にゴミがたまったりするとたちまちオーバーフローしてしまいます。
ドレイン部分にはストレーナーを設置し、こまめに清掃するなどのメンテナンスが必要になります。
緑地を建物の壁から離して施工することで、水の流れを妨げず、清掃がしやすくなります。
土が流れ出すと詰まりなどの弊害がおこりますし、なにより植物の維持が出来ません。屋上緑化を施すにはそう言った、土の流出に工夫した製品を選んでください。

風環境について

通常、屋上に吹く風は、屋上が高くなるにつれ強くなります。風速や風の流れは、建物の規模・形状・風向き・周辺の状況(地形や建物)によって変化します。
風荷重の計算は建築基準法に規定があり、地域による基準風速の違いや地表面の状態による平均風速の違いなどが考慮されています。

風荷重には正圧と負圧があり、高木には正圧が作用し、緑化基盤にかかるのは負圧です。負圧は屋上面を通過する風が緑化基盤を持ち上げる力。高層の場合、通常の積載荷重制限の下では屋上緑化の自重のみで風の力に抵抗することは困難です。
したがってシステム化された屋上緑化などでは風荷重を考慮した固定方法を検討する必要がでてきます。

当社の『エコグリーンマット』は、国の定める耐風基準に対応した固定方法を採用した商品です。
固定方法に関する詳細は屋上緑化システムページに記載しておりますので、ご確認ください。

屋上緑化システム:遮音性・安全性

維持管理について

きれいに緑化された屋上を保つために、メンテナンスは欠かせません。
水やリ・肥料・エアレーション作業、それに伴うコスト…。しかし、いくら美しい緑を維持するためとはいえ、膨大なコストが発生するようでは困りますよね。屋上緑化にはさまざまな施工法、管理法が存在します。初期の設計段階で、年間の作業、コストイメージを明確にするよう施工業者に依頼し、そのうえでご自身のニーズに沿ったプランをできる限り、簡単管理、低コストを実現できる屋上緑
化を選択してください。
具体的な緑化プラン立案に関するお問い合わせ・ご相談はお気軽にお寄せください。


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